2009年8月30日日曜日

台風がまた脅しだけで通り過ぎていって、おれの部屋はただの静けさでうるさい、深呼吸ってどうやってすればいいんだっけ、どうやって呼吸をすればいいんだっけ、忘れてしまう事が多い、さっきまで、きのうまであたりまえだった事が、少しずつおれのもとから去って行って最高に難しい事になってゆく、れいなちゃん、れいなちゃん、どう言えばいいんだ、君のほっぺ、君の、君の、この夏、僕は、僕は、娘。たちと握手をした、娘。たちを間近で見つめて、君たちの瞳もまたおれを見つめてくれただなんて、君の瞳のなかのおれが一瞬で掻き消されてしまってもよかったんだ、それでも、おれはしあわせだった、おれにとっては、君たちのその一瞬が永遠を司ってしまっていた、君たちみたいなかわいい女の子と見つめ合えることもわずかな会話だって、絶対に、絶対に、おれの人生のなかにおいて起きちゃいけない事だったんだよ、それが起きてしまったんだ、おれが、おれが君の瞳の揺れる模様を知る事ができてしまうだなんて事、おれは君を何十メートル先から見つめるんだ、せいぜい君と、廊下で擦れ違ったのなら、その日はおれにとって最高の一日で、絵里ちゃん、君は、男子の人気者で、君は、君は、おれは、学食で君を見かけて、君は開く、君は開くんだ、いつも、ぱあああああああって、光のように、花のように、ひらいてあふれる女の子なんだ、君のお顔があんなに小さいなんて、あんなにふくよかだって想ってた君の胸はおれが鷲掴みできてしまうくらいかよわくかわいらしいふくらみだった、小さな肩にかかるやわらかな髪、君の唇はおれの人差し指ですぐに隠れてしまうようだった、君をお姫様だっこできる、おれは思った、おれでも、小さなおれでも、君がこんなにも小さかっただなんて、ああ、ああ、れいなちゃんは肩車してやれる、やれるんだ、小春は君臨していた、小春は立ちはだかっていた、やさしさと残酷さの境界線さえ心に引かずに、小春はただ、目の前のおれを見つめてくれた、まるで、アマゾンで美しい豹の女の子に会ったらこんな感じだって想った、おれとはまったく異質の美しいなにか、小春はおれを驚愕させた、小春の美しさに捕獲される、おれはこの子に捕獲されるんだ、そうだ、そうだ、小春に捕獲される!、なにを?、なにを?、この魂を!、なにも言えないと瞬時に悟ったおれは「モデルみたいですね」と小春の顔の美しさの感想をガキのようにそのまま口にしてしまった、大きな瞳には一切の嘘がない、れいなちゃんのかわいさにどもった、愛ちゃんと見つめ合えた瞬間に、おれのなかにながれ込んでくる愛ちゃんの生きている証にもうすべてがどうでもよくなった、愛ちゃん、愛ちゃん、愛ちゃんしかいねぇと全身で震えた、愛ちゃんは女の子だった、全部、全部、これ、全部、おれのなかで起きた事なんだ、おれだけの思い出、娘。たちのなかにはきっともう残ってはいないだろう、おれの姿なんて娘。たちのあの握手の言葉の顔面のぬくもりの嵐のなかではもう娘。たちのなかからは掻き消されてしまっているはずだ、でも、たしかに、たしかに、あの瞬間、娘。たちとおれは見つめ合って言葉を交わした、わからなかった、なにを最優先すべきか、瞳で出会って、言葉で分かり合って、手のひらでさよならしなければいけなかった、おれは握手なんて不潔だって想ってた、できないって想ってた、けど、けれど、娘。たちとの握手で、この子とする握手だけはそれだけは絶対に美しいものだって事を知った、夏がおれたちを娘。たちを狂わせたのかもしれない、本当は実行されてはいけないイベントだったのかもしれない、連日、娘。たちとあんなにも熱く燃える夏のなかで会って、あんなにもかわいい呼吸を浴びて、それだけじゃなく、握手まで!、帰り道に、恐くなった、恐くなった、さよならの合図だったらどうしようって、最後のぬくもりだったらどうしようって、こんなに娘。たちと近くで会えるはずないんだって、おかしいよ、おかしい、手を振ってくれた、そんな事、いままでだっていっぱいあったはずだった、ライブで、おれたちに、おれたちに向けて、最後には手を振ってくれた、それなのに、おれだけに、おれだけに、この子が今おれだけに手を振ってくれてる、出会ってもいなかったのに、まだ言葉を交わして1分もたってないのに、おれと絵里の全会話時間数十秒、出会って数十秒でバイバイになってしまうそんな悲しい関係なのに、女の子にバイバイをされる事がこんなに素晴らしい事だったなんて知らなかったんだ、バイバイする絵里ちゃんの手のひらのなかに明日があった、おれは、おれは、あの後あの出口を出てそのまま兵隊に召集されてもかまわなかった、訳もなく力が漲った、出口で屯する男共をかたっぱしから殴りつけてやりたかった、どうだった!おまえも絵里ちゃんに明日をもらったか!、どうだった!、女、女、香り、女、女、絵里ちゃん、新幹線ですぐに帰らなきゃいけないから、コンビニで酒を買って飲みながら帰った、10代の頃に聴いていたグランジなんかを鼓膜を痛めつけるみたいに大きな音で聴いて、これが夢ではないって事を自分に証明しつづける必要があった、また、また、またね、またね、またね、また、また、また、また、またね、絵里ちゃんがまたねって輝いていた、また、なにも言えないおれに絵里ちゃんは瞳ですべてを言ってくれたみたいだった、わかったよ!、わかったから!、絵里わかったよ!っておれのだらしのない男の愛されていって欲求をなだめるように、おれは興奮して瞳がおかしくなってたかもしれない、おれはイッテタかもしれないんだ、そうだ、娘。たちは、こんなに若いのに、女の人って、女の子ってやっぱり、やっぱり、産まれた瞬間にもう母性そのものなんだ、おれの瞳の弱さが絵里ちゃんをママにしてしまったんだ、明日を、俺が産まれてからずっと壊死していた明日が、息を吹き返したんだ、絵里ちゃん、えりちゃん、えりちゃん、さゆの母乳のような瞳、さゆのな、さゆのいちばんまん丸なふくよかなところはおっぱいでも二の腕でもないよ、さゆの女の子の信管は瞳だ、さゆの瞳はやさしい魂できらめいてざわめいて胸のようにやさしくて、おれの鋭利な瞳に、さゆの瞳がまるで母乳をくれるみたいにやさしく抱いてくれた、さゆの瞳は凝固しない水性だ、さゆの、さゆの、あらゆる俺の罪がさゆに衝突してちっぽけに砕けていった、さゆ、おれは、おれは、誰も壊したくない、誰も傷つけたくない、さゆ、おれは、俺は、なんて、なんて、美しいんだ、なんて、なんて、おれはちっぽけな存在なんだ、劣等じゃない、崇拝じゃない、純粋な感動だった、理由なんていらない、俺なんかに見つけられるはずのない呼吸方だった、訳は、訳?、この子だよ!、この子たちだよ!、この子たちのこの瞳だよ!、言い逃れも、嘘もつけない、あの子たちの瞳のまえでは、おれはすべてを打ち明けるしかなかったんだ、裸になるしかなかったんだ、違う、娘。たちと握手する時、娘。たちの瞳と見つめ合う時、おれは生きるしかなかった、おれは生きた、生きたんだ、あの瞬間、どんな日々よりも鼓動を爆発させて、あの子たちの瞳のなかでだけは真実に生きていたかった、娘。たちの瞳は、あの瞳は、ああ、ああ、女の子の瞳の透明度、その深さ、白い水面に瞳の花が浮き咲いてるみたいに、絶対の拒絶をやさしい受け入れを同時に輝かせて、なんで、なんで、女の子の瞳はあんなに濡れてるの、なんで、なんで、女の子の声はあんなにやさしいの、なんで、なんで、女の子の手のひらはあんなにあったかいの、なんで、なんで、どうすればいいんだ、この先、この先、もう、もう、娘。しかいねぇよ、どうする事もできねぇよ、マジで、マジで、もう、もう、おれと娘。、おれと娘。、おれは、おれは、この世界で娘。と会うんだ、この世界で、娘。たちの拒絶と、娘。たちの受け入れとに、揺らめいて、足を踏み外して、悪魔に憑かれたとか、だまされたとか、かわいそうだとか、人のやる行為じゃないとか、言ってれば良いんだ、俺は知った、握手をしている瞬間のあの娘。たちの瞳は嘘じゃない、嘘じゃない、ただ、それを知った事だけでも、人はいろいろ言うけれど、おれはちっとも恐くない、おまえらが言う不幸こそおれの幸福だ、娘。に出会っちまったって、ただ、それだけの事なんだ、そして、この子たちに心揺さぶられる事も、この子たちと毎日を過ごしてゆくと言う事も、ただ、けれど、けれど、もう、その瞬間から帰ってはこれない、もう、もう、見つめ合ってもいないのに、おしゃべりは終わってしまったのに、ぬくもりの熱は冷めてしまったはずなのに、娘。たちがあの時おれにくれたなにもかもが、そのかすかな、かすかな絶対が、僕をずっとずっと射止めてる、娘。たちは生きている、この世界に本当に存在していて、おれは壊れない神話が欲しいんじゃない、おれは喪失しない女神が欲しいんじゃない、握手が暴力なら、握手が罪なら、どんな手段をもってしても、おれを罰してくれてかまわない、その一瞬のために寿命が削られてもいい、幸福だなんて天秤でしか娘。と歩めない奴らは置き去りにしてゆけばいい、まみれていい、ぼろぼろでいい、がれきのうえでもいい、娘。たちに会いたい、ただ、生きて、路上で散らかりつづける交際が恐くてまるで、まるで、流れ星がその刃先を差し込むように波打ってて、それをすり抜けて、すり抜けて、毎日を、そっと、深く、深く、いちばん奥に君たちがいる、君たちに会いに行く瞬間がおれは大好きだ、何日もまえからドキドキして、指折り数えて、時々、会うのが恐くなって、日が落ちることにも敏感になって、シャンプーしながら、君たちに何を言おうか考えて、練習して、ニヤニヤしてないか鏡を見て、せいいっぱいの砕けていない笑顔をしようだなんて、泡で、泡で、咽せかえって、馬鹿だから、そのうちに、君たちのお風呂に入ってる姿を思い浮かべてしまって、勃起しちゃって、でも、君たちが消えてくれなくて、おれは沈静できなくて、だから、治まるまでシャワーを浴びて、君たちを想っていないと、君たちになにか呟いていないと、君たちになにかを書いていないと、君たちから離れてしまうような気がして、どんどん、どんどん、浸食されてゆくんだ、君たちの呼吸がおれの呼吸になってゆく、のめり込んじゃいけないんだ、でも、君たちを想う事以上におれがやるべき事なんてこの世にないよ、このおれの態度を、アラームが鳴って、眠気のなかで君たちを思い浮かべて多くはない洋服を選ぶんだ、ヒゲを剃って、肌を切る、僕は君たち以外のすべてをないがしろにしてしまえる、おれは建設的ではないよ、ずっと、ずっとそうなんだ、君たちのかわいさを生活に昇華できない、君たちの鼓動をおれの未来のために託すなんて、おれは墜ちてしまう、おれは墜ちてしまう、君たちのかわいさにつかまって、

2009年8月24日月曜日

口実に漕ぎ着けて、さあ、一斉に叫びだそうと力に細心の、そうなのだ、まだ、その時、僕は細心を祓ってる、けして、彼女を罵倒する輩に対してだけの宣戦布告とでも言っておけばまあ気は楽であろうが、実際は、彼女を賛美している人間こそが凶悪な敵意を私に呼び起こさせるのだ、というのは、彼女を知らないことから来る無知や無礼というのものはだ、だからこそ、許せる許せないという領域では一切になく、はじめから、無いに等しいのだから、問題は、こんなにも苛立たせるのは、彼女たちを愛していると言っている人間から吐き出される多くの言葉が最早、彼女たちを語る原型をとどめていないことの最終事態に対して、はたして、傍観や置き去りの他に、春暖を模索し、付き合い、責任なんて言うかろうじて人肌にしがみつくかのようなだらしなさをもってして、やり遂げなければいけないのかという、他人にまかせておけばまあ万事良かろう事まで、付き合わなければ行けない、このどうしようもない事柄に苛立つのであって、これは、彼女たちにはまったく関係のない事なのだ、つまりだ、道ばたで少女に遭遇したその後の、出来事、行い、呼吸なんてものは、少女にはまったく関係のない事なのである、

2009年8月18日火曜日

たった一瞬だったその10秒が永遠を司ってしまってる、ずっとつづいてる、おれの過去が愛ちゃんと共に歩んでこなかった事をもう気になんてしない、おれは、おれは、これからの未来を愛ちゃんと共に歩みたい、9.11が起きた夜君はどんなふうに震えていた、君は昨日何をしていた、君が、君が、君は、君が、そんな事、関係ない、僕に出会っていない君が、シャンデリアが大好きとお話するあの子の声に溺れながら、一歩一歩、あの子に近づいてゆく時、あの子は強い蛍光灯に照らされて、純白の衣装にその光が溢れ洩れて、あの子は輝いていた、目が眩んだ、けれど、僕があの子のまえに立ち、蛍光灯の乱暴な光を遮断してあの子が僕の影のなかに居たとき、あの子は真実に輝いた、すべての光源から僕と君は逃れることができていたんだ

握手会

きっと、暴力的な愛情の言葉と

ムーンリヴァーを聞くと君が浮かぶ、それが、それがどんなに、どんなに、僕を救ってくれるか、君は、君は、あの子をかき消す、跡形もなく僕を連れ出してくれ、君のかわいさしかもう見えない、君のためならループなんて全部嘘だって叫べる、君のためなら

きっと君たちは僕らと触れることなど永遠にないような女の子なんだ、一歩一歩、握手会で君に近づいて行くたびに思った、この世界ではまだ男女同士が隔離されてはいないけど、たしかに透明な膜のようなものでかわいい美しい女性は自らを覆い尽くし護られている、おなじ世界のなかに居るのに、まるで、君たちはどこか別の世界に居るみたいに思えた、君たちにあてられた強烈な蛍光灯の光のせいなんかじゃなく、君たちは輝いていた、君たちが着ている純白の衣に光が反射して君たちが輝いていたんじゃない、それは、僕が、君と蛍光との光を遮断した瞬間だった、僕の肉体が君に重なって、君に日陰を造って、君は蛍光灯の乱暴な光から逃れて、君を、君の輝きを僕に会ってくれた、君たちは君に触れた手が痺れたよ、そんな事はじめてだったんだ、君は僕にいくつものはじめてをくれる、28にもなる僕のはじめての恋ではないのに、それでも君は僕にはじめてをいっぱいくれる、君は僕を閉じこめない、君は僕をどこまでも連れ出してくれる、僕があの子の結婚でこの部屋の天井と首とで祝いの別れのダンスもできなくてただふてくされて生きながらえる事しかできないと思ってた夜明けが永遠にやってはこないと諦めていたあの夜に、君が再び僕を連れ出した、無様な鼓動に、誰かを思うって地獄のなかに、あの頃の恋が意識も理性も止められない青春で僕が僕を焼き尽くしたのなら、僕がもうからっぽな男だったとしても、ああ、爛れたままでもいいよ、どんなに酷い状態でもよかった、今夜僕は君を愛せる、若い僕はあの子しか愛せないって思ってた、それは、君を知らなかったからだ、君のおなにもかもが嫌になって、すべてどうでも良くなって、その時に見つめたのが君の肉体だった、君は僕を攻めないだろう、完全な無関心で、君は木津附かない、僕が彼女を愛していたことから逃れられないのも知ってる、美しさで浚ってくれ、

2009年8月12日水曜日

「なのにね 一日会えなきゃ 壊れそうになる」

ハロコンから帰って来てからずっと、ふと気づくと絵里ちゃんの歌声が自分のなかから聞こえてくる。
アンブレラの絵里ちゃんのサビの部分をはじめて聞いてしまった時、「なのにね」というその歌声のひょうぞう

2009年8月3日月曜日

おれがおれにこう言った

悪いが、若造、おまえとおれの愛情を一緒にしないでくれ、吐き気がする、おれとおまえが彼女に一緒のものを見ているって?、馬鹿げてる、そもそも、おまえの見ているのは本当に彼女か?、それを疑った事は?、懲りないな、俺よりも若ぶった貴様の叫ぶ内容がもう自分には到底理解できない、貴様の女の子に向けた言葉なんて俺は一瞬たりとも信用しないし、同様の質だとも思った事がない、まるで違うものをみているかのようだ、おまえが、女の子によってどれだけ心臓を抉られただとか、不安で眠れないだとか、感激しただとか、肌に向けられる視線が糸を引くようで胸くそ悪いだとか、幸福だとか日常だとか永遠だとか夏だとか、そうやって、女の子を自分に連れ込むそのやり口が気に入らないんだ、建設的な呼吸を心がけるその純粋と名付けてもらった横暴な地団駄で!存在の証明の試験管で細胞分裂を永延にしてれば救われるまだ産声みたいな甲高いそのやり口が気にいらねぇんだ、明日はもっと美しい人間にって、少しでも、そうだ、そうやって、貴様は化けてゆく、己を統括してゆく、すべての器官と感情のうえに立とうとする、不愉快で不透明で不気味な自分のなかの操作も意識もできないそれらを貴様は飼い慣らすつもりだ、そうした淀みのない単色の思考を覚悟だの悟りだの生き返りだのと装飾する、狂気を判ったように頷いて、正義と道徳の混血児をあやして、不正だと、そうおれを裁くだろうよ、若さか、それだけだ、それしかない、それだけが貴様の救いなんだ、俺が馬鹿みたいに絶叫しながら話すのは、年老いてゆくおれと年老いてゆく女の子との話だ、別に、貴様の事などおれは気にしちゃいないし、おれはおまえの親でもなんでもない、若さや純粋さだけに牢獄している貴様とはおれは無関係だ、おれは貴様になど少しも興味などない、ただ、おまえのやり口が気にいらないんだ、おまえの論説はこうだ、娘。たちが、俺たちが、汚れながらもなお、どこかで大事な神経を麻痺させ気が狂ったかのように無理強いしながら生きながらえてるかのように、娘。たちがきょうを見ていないと?、くだらない、なんて貴様はくだらない、おまえは絵里ちゃんが新曲で「本物に」って歌ってるあの眼差しの力を見なかったのか?、あれが演技だって?、アイドルと言われてるその瞬間にだけの出来事だって?、ああ、なんておぞましい無様な魂だろう、おれの事はどうでもいいが、断言する、誰がどうほざこうが、どんな美しい季節を持ち出そうが、きょうという日に娘。でいる女の子たちこそがおれにとってはこの世界でもっとも美しい存在なのだ、若さや純粋さという貴様らにとってはこの世界でもっとも美しいものの価値観で彼女たちを語るそのやり口が気にいらねぇんだ、いいか、くそガキども、何も知らない事が美しいんじゃない、知ってしまってもなお、何も知らなかったその時のように瞳を輝かしてしまう女の子たちこそがこの世界でもっとも美しいんだ、貴様らは結局、罪を犯したくないだけなんだ、おれは違う、おれは共犯者を求めているんだ、おれは童話のなかで女の子たちと呼吸していたいんじゃない、おれはおとぎ話のなかで彼女たちに会いたいんじゃない、この世界の年月のなかでしっかりと呼吸をしてそれでもなお、生まれたばかりのように身体に命令できない、そんな女の子たちこそが愛おしいんだ、あらゆる暴力と、あらゆる黒い霧を浴びてもなおも、そうだ、消え入る事のできないその生命の微笑みこそが、なにものも、どんな出来事も、汚すことのできないあの瞳の透明さこそが、おれにとっては美しいんだ、貴様らが持ち出す処女という言葉の脆さはどうだ、貴様らが求めているものなんてこの世界にはない、生命が快楽に触れている瞬間なんてその生命が存在するまえからずっとつづいていることだろうが、彼女がこの世界に存在したその出発は快楽の出会いだろ、彼女の存在は性からはじまっているんだ、意識や願望を引き連れてはいない無自覚の快楽への接触など、幼少期に無意識に営んでる、純粋さなんてものをこの世界の理念で計りだそうなんてただのおこがましい遊びに過ぎないんだ、美しいと思えた女の処女膜だの思考のなかの性器が濡れてはいないかだの、そんな事でしか女の全容を語ろうとしない貴様らなど、コンビニの隅の人工的な性のプロットのテープをはがしていればいいんだ、この世界におれが存在する事も、貴様が存在する事も、そして、そんなおぞましい世界に娘。が一緒に存在してしまっている事も、すべてをひっくるめて受け入れてるつもりなのか、隣人の狂気が自分のものではないと?、おまえの手だけは汚れてはいないと?、おれたちが愛してしまった女の子たちにまつわる性も花も時もそのすべてを公に暴くような思考の純粋さと使命をおまえだけが保有していると持ち出すなら、そうだ、ずっと口を閉ざしていた誰もが黙っていたそうした大人たちの沈黙を真摯で聡明な!貴様の!純朴な魂とやらが!だらだらと叫びだすならな!、女の子と対峙する事の真相を持ち出すなら!、教えてやる、いいか、これはもっとも奥深くを覗き込んでいるおまえならわかっているだろうが、俺たちが愛している女の子たちのファンと名乗る輩のなかには、リアルな犯罪者だっているかもしれないんだ、純粋さ?、美しさ?、彼女たちを愛する事のその日々の純粋さ?、どこまでが純粋でどこまでが悪なのか、おまえにはわかると?、反吐が出る、うんざりだ、貴様らの青空みらいにぎらついた粗悪な純粋さにはもううんざりなんだよ、おれが、おれが、考えずに沈黙していたとでも思うか?、若造、若造ども、おまえはその手で彼女の動脈に触れた事はあるのか?、彼女の裸が、ただの布きれに覆われてる姿を目撃することが恐ろしいと?、その裸に無限の視線があびせられている事が恐ろしいと?、その構図のなかに、その関係性のなかに、自分ももろとも関わりを宛われるのが不愉快だと?、おまえには、彼女たちが布きれになることがこの世界ではもしかしたら、もっとも穏やかな防御であったのかもしれないという領域には奔らないのか?、あんなにも若く弱く輝き過ぎている彼女たちが美しくやさしいワンピースを纏って歩道を歩いている事とカメラという無限の視線の黒い霧に向けて裸に布きれひとつで立っている事とが天秤が壊れるくらいに矛盾しながらも同様の危険を隠し持ってしまっているって事もわからないのか、さゆが、さゆが、幼少期のさゆが、かわいい自分を護るために、下校途中にはそのかわいい顔を歪めて帰っていたという事実をおまえはさゆから聞いたのか?、それを聞いて、叫んだか?、さゆが何から身を護ったのか悟ったか?、己だ、ああ、おれだと、幼少期のさゆがかわいい顔を歪めてくれたおかげでおれは助かった、そしてさゆに出会えた、そうだよ、今、あんたが、おれのこの文章に唾を吐きかけたくなるように、おれの独白は、おれだけの、おれだけに作用する、おれは、おれはここで、おれと、彼女たちの話しかしていない、でも、おまえがおれではないってどう証明できる?、ただ、おれは、おまえら若者の、世界を、大人を、なにもかもをその涎掛けを束ねたペン先で懲らしめようとするやり口が気にいらねぇんだ、若さと純粋さはかならずしもおなじ魂に宿っているとは限らない、おれを罵倒する青年群の多くはおれ以上に腐敗してる、

2009年8月1日土曜日

マランドロを観劇した。
輝くことにこんなに無邪気な女性がいるだろうか、劇中の梨華っちを見ていて何度も胸が熱くなった。
舞台装置のなかに点在しているすべてが彼女に降伏しているかのようだった。自分にはこういう書き方しかできないけれど、彼女はなんて強靱な初々しさで輝くのか、乱暴で粗悪な木片が継ぎ接ぎされた後方の壁の汚さは、梨華っちが生涯で訪れるはずのない壁のようで、けれどもしかし、その壁は梨華っちにとても良く似合っていた、あたりまえだが、この世界には無数に彼女に合うものが存在している。彼女にはすべてが良く似合うのか、無国性というか無時代性というか、彼女には血の不正がなくいつでも、あらゆる設定のなかに放り出されてしまっても絶対に時代性や国籍に乗っ取られない強い力がある、娘。というのはたしかにそうした力を持った子が多いのかもしれないが、梨華っちのその力というのは存在の根底からそれは肉体を撫でられても撫でている男に撫でられてなどいないという真実を強く知らしめてくれる、彼女はもしかしたら初々しいという究極の美しさを通り越してしまっているのかもしれない、
マランドロを観劇した。
すべてを祝いたくなるくらいの輝きだった、今日という日がこんな日であったからこそ、石川梨華という女の子の存在の大切さが身に沁みた。輝くことにこんなに無邪気な女性がいるだろうか、劇中の梨華っちを見ていて何度も胸が熱くなった、彼女はただ輝く事にとても純粋だからだ、彼女は輝くために生きているみたいだった。舞台装置のなかに点在しているすべてが彼女に降伏しているかのようだった。
乱暴で粗悪な木片が継ぎ接ぎされた後方の壁の汚さは、梨華っちが生涯で訪れるはずのない場所の壁のようで、けれどもしかし、その壁は梨華っちにとても良く似合っていた、太陽がやさしく照らす草原と同じくらいにだ、この世界の風景のなかで、彼女に似合わない世界なんてあるのだろうか、彼女をじゅん彼女にはすべてが良く似合うのか、無国性というか無時代性というか、彼女には血の不正がなくいつでも、あらゆる設定のなかに放り出されてしまっても絶対に時代性や国籍に乗っ取られない強い力がある、娘。というのはたしかにそうした力を持った子が多いのかもしれないが、梨華っちのその力というのは存在の根底からそれは肉体を撫でられても撫でている男に撫でられてなどいないという真実を強く知らしめてくれる、彼女はもしかしたら初々しいという究極の美しさを通り越してしまっているのかもしれない、

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Dear Morning Musume。 君のキャワキャワをキャッチだぜ!