さゆの言葉の表面だけを信用するな。
言葉の繭のなかから顔を出すさゆのかわいさに会いたいと願え。
さゆの言葉の瘡蓋をやさしく剥がせば、真にさゆが雪崩れ込んでくる
。
れいなちゃんが求めてくれた。何を?。
レーニャのブログに辿り着くのは容易じゃない。
れいなちゃんを愛してしまった人たちだけが、レーニャがれいなから抜け落ちた髪から生まれ育ったようだと唸る人間たちだけが、
レーニャのブログでれいなと逢引きしてるみたいだ。
れいなは僕らの心を読もうとしては、哀しみや寂しいを見つけるかのように、言葉の絆創膏を俺たちの心臓に貼ってくれる、
れいなちゃんのかわいさによって刳れた傷をれいなちゃんだけが癒してくれる。
永遠の~と云わなくなったれいなちゃんはあの言葉よりも強く幼なさを露にしてしまう。
乙女になるために腫れと熱を帯びたような、見た事もないあの肌の丸みの海の水面に花びらが浮いているかのように、
れいなちゃんのなかの幼なさは打ち上げられる安住の地を持た無い永遠の漂流のようにれいなちゃんを巡る。
れいなちゃんはれいなちゃんを知らない者や新たに知ろうとする者をどこかで求めてさえいないようだった。
れいなちゃんを愛している者に向けて。
れいなちゃんを愛している事を前提に。
れいなちゃんのわがままはあくびのように乱暴に。
れいなちゃんは与え求める。
さゆはさゆを一からさゆを知らぬ者たちにも説明する。
さゆの言葉がさゆを裏切りはじめてもなおも、
かわいさの完全な証明証のような自分撮りがさゆを最後の最後まで世界から護りきる。