2010年11月16日火曜日

アンコール

そんなに優しくなびく髪だったの?

今回のツアーコンサートが際限なく娘。たちの内部から溢れ出てしまう愛情の蜜の氾濫と卒業の哀しみの洪水のその終わりのなかに溶けていってしまいそうで、コンサート中にずっとずっと俺は酷く酷く心の鼓動のさせかたがわからなくなるんだ、俺の魂の居場所がついに無くなる、踊る娘。たちのダンスのなかに、その歌声のなかに愛情だけがずっと濃度をましてゆく、卒業への輪郭が娘。たちを蝕んでゆくように、どんな感情の勧誘も阻止制圧してきた絶対領域の曲のなかにさえこの季節の終わりが侵入してきていた、そんなに優しくなびく髪だったの?



新曲がフラゲされたな、おまえも買ったろ?、見たろ?、そうだよ、おまえの更新だ、俺を奮い立たせるのはその更新だった。

なんなんだこれは、どうなってるんだこの曲の娘。たちは、おまえが言うように、俺もただただ戦慄したよ、なあ、同志よ、今の娘。を終わらせるならもっと簡単に優しく終わらせればそれでよかったはずだろ?、なのにだ、なんなんだろうね、これ、なにも諦めてなんかいないじゃん、一切を諦めてなんかいないじゃん、このはじまりはなんだろうね、今終わってゆくはずだろ、なのにだ、小春が居た9人のあの時から、小春を失ってからの8人の今日までのその到達が、ただただそびえ立っているじゃないか、恐ろしい程に、なんの優しさも持たずに、そうなんだよ、あのな、今回のコンサートでこの曲がいったいどこで歌われると思う?、冒頭じゃない、アンコール明け一曲目でこの新曲をやる、なぜだ?、なぜだ?、さんざん、それまでさんざん、娘。たちが溢れ指した美しさを物語を笑みを涙をその歌声を肉体を仕草を触れ合いのなかで歌い踊ったはずなんだ、娘。たちは娘。でいられた幸福をその優しさを歌って踊ったんだ、俺たちはそれに涙して微笑んで歓喜して寂しくなった、それなのに、それなのに、なぜに、このコンサートがあと2曲で終わるってそのときに、その一曲目にだ、そんな最後にだ、新曲を娘。たちは歌い踊るんだ?、アンコールに向かう時の娘。たちの優しい顔、優しい肉体、手を振る娘。たちから咲く優しい蒸気、。。。。。だがどうだ、俺たちはまた例の雄叫びを止めない、娘。たちを喚ぶ声を止めない、その音を止めてしまうように、アンコールが明ける瞬間、スクリーンにララバイの衣装の娘。たちの静止画像がその風景が投射される、そのすぐあとに、娘。たちが左右から静かにステージに集結してくるんだ、そして、そして、スタンバって、ララバイを歌い踊りはじめる。。。その時だ、その瞬間だ!、このコンサーではじめて娘。たちがその肉体でその魂の全領域で真にこの季節にあらがう!、そう!、まるであの時のように!、ナインスマイルで娘。たちの美しさをその存在への不当な眼差しと命がけで闘うかのように立ち向かう全裸する瞳の娘。たちが再び目のまえに現れるんだ!ずっと強く娘。たちは世界を睨む!、おそろしいまでに悪魔的に攻撃的に、乙女零度でステージに立つんだ、その瞬間だ、このツアーでの絵里ちゃんは、絵里ちゃんは、まるで人魚のように、一つの肉体に二つの肉体を持ってしまっていた、リアルに熱く沸騰する娘。としての絵里ちゃんと、静かにすべてを穏やかに愛に孵してしまう女の子としての肉体を、だがどうだ、絵里ちゃんの肉体が地殻変動するみたいに暴れ出し、絵里ちゃんの肉体は再びただただ娘。になる、そうなんだ、このコンサートの不快な優しさを俺はずっと安楽死だって思ってたんだ、外部の人間に侵略され制圧させるのなら、自分たちの内部の愛情でもって命をとりあげる、そうだ、そうだ、涙のなかに、さよならのなかに、ナインスマイルから狂気的に血のなかに流れ出したあの娘。たちの戦意が、再び、再び、娘。たちのなかに流れ出す、ライバルサバイバルという意思が、冒頭の軍服で歌い踊る娘。たちが衣服の風景として俺たちに焼き付けたよりももっと強烈な戦意が、真実の軍服が、娘。という乙女聖戦軍が再びそこに集結する、あの衣装だ、あの衣装は冒頭の軍服以上に軍服なんだ、闘うための衣、そうだ、そうだ、娘。の肉体の魔法を、もう無意識のうちに解いてしまって普通の女の子へ向かってしまっているようだった絵里ちゃんが愛ちゃんから指揮を奪いかねない暴走で感動を巻き起こす、俺は、俺は、このコンサートではじめて絵里ちゃんに心から涙した、絵里ちゃんが娘。としてのその表現をその魂を最後まで手放していないその肉体のお顔の歌声の、ああ、ああ、「じんせい」、娘。たちが沈黙する、沈黙、再び歌い踊るその声、最後の最後に新曲を歌い踊る絵里ちゃんは催眠術から醒めるみたいに娘。として甦る、絵里ちゃんの鼻の穴がムフーって全開になってる、ああ、ああ、愛ちゃんが再び不敵に怒りだす、愛ちゃんは乙女沈黙軍のダンヌになる、絶叫する俺たちを、静かに睨みつけて不敵にほくそえんで、また歌い出す、ジュンジュンの肉体がだらしなくないんだ、ジュンジュンの肉体が一気に花のかたさにまで到達する、さゆの瞳孔がひらく、さゆのダンスよ、ああ、さゆのさゆの、れいなちゃんのこのお顔はなんだ、れいなちゃん、どこでポーズとった?、いつもあのポーズは?、新曲を歌い踊る娘。たちは己の愛情も物語も季節もそのすべてに打ち勝ち、ただ、ただ、娘。として、最瞬間乙女領域を更新しつづける、涙する肉体でも微笑む魂でもなく、ただ、娘。としての肉体を魂を取り戻す!!!、娘。!、これが娘。だ!、娘。の誕生だ!、今生まれたんだ!、今やっと到達したんだ!、娘。たちは生まれたんだ!、

沈黙する肉体で娘。たちが踊る時、沈黙する歌声で娘。たちが歌う時、沈黙で娘。が娘。を呼吸するあの瞬間、仙台だ、俺が目撃したのは仙台だ、あの日、愛ちゃんは再び歌い出そうとしたその時に、俺たちの絶叫を許してくれなかった、愛ちゃんからOKが出なかったのだ、まだよ、まだよ、そんな声じゃだめ、まだよ、そんな顎の仕草さで客席を見渡して、その姿が俺たちに火をつけて、その絶叫が愛ちゃんにまた火をつけた、どういう事かわかるか?、これはもう爆レスどうのこうのじゃない、握手どうのこうのじゃない、あの瞬間、かつてない触れ合いのなかに俺と愛ちゃんは迎える、俺と愛ちゃんはあの瞬間たしかに共犯者になれるんだ、娘。として存在する女と娘。を愛する男のララバイゲームがそこに噴出してる、この曲は恐ろしいんだ、本当に恐ろしいんだ、

自己紹介

Dear Morning Musume。 君のキャワキャワをキャッチだぜ!