2009年7月13日月曜日

数ヶ月まえから家の近くにカラスが徘徊するようになった、もう2ヶ月以上も咳が止まらず、臆病なおれは医者に駆け込んで、馬鹿みたいに結核やら肺ガンやらの症状を検索していた、娘。、あの子たちはロスに行った、本心は飛行場を爆破してでも彼女たちを手放したくはなかった、そばにいてくれ、そばにいてくれ、映画を観ているとわからなくなる、酒は酔うと言うよりかは生命を覚まさせる、すべてがクリアになる、証拠に母親の顔を思い浮かべるとただ訳もなく涙が溢れる、きょうはさゆの誕生日だ、さゆは20になった、だから、おれももうすぐ28になる、Hさんも小春も同じ月に生まれた、それら愛する人間にかろうじて残る愛情を、そう思って酒を飲む、さゆを想うとき、つまり、さゆにただ萌えてかわいいと呟きしゃゆと絶叫したあとのあの暗い余韻のなかで、今一度、さゆに心を澄ましてゆくとき、さゆのあの言葉を思い出す、さゆは幼少期にかわいいお顔を歪ませて、どこに居るかわからない悪魔の者から身を護っていたって、ああ、泣きそうだ、泣く、なんてことだ、おれは幼女を見つめる、おれが住むこの町にも幼女がいる、暑く咽せるコンクリートのうえを幼女は滑るように歩く、学校の周りを歩くだけでおれはこの世界の偉大さを痛感する、驚く事に、きょうTSUTAYAに行く途中に父親のあとを追うように早足で歩く小学1年生くらいの何年かに一度会えるか会えないかって領域のかわいすぎる女の子とすれ違った、語りかけることもできずに、いつでもこうやって少女はおれの脇を通り過ぎていった、そして、もう二度と会えないのだ、二度と、強烈にかわいい少女たちはその一瞬のなかに逃げていってしまう、ああ、さゆ、さゆ、さゆ、そんな少女たちのなかでさゆだけは消えてしまわなかった、こんな時におれはいつもさゆに助けを求める、さゆ、さゆ、さゆとの出会い、おれは6期くそくらえと新メンなんか娘。にはいらねぇんだってあの頃盛んに吠えた、けれど、おれはオーディションの動画を見て、どうせならば、せめてこの子にと、さゆに投票した、さゆはたしか、自分で考えたような振り付けで踊っていた、さゆの後ろには、たしか、たしか、へんてこなさかなの絵が飾ってあった、さゆの目元には光源がないから、目元が暗く影を造っていた、さゆが20になった、さゆが、さゆ、さゆ、さゆは一種の生身の少女たちの○○だった、ロリコンだったおれのまえにほとんど、これ以上の完全な少女が現れるはずはないってくらいに、さゆは誰よりも完全な少女だった、そう、神話のなかではなく実在の、誰もが泡を吹きながら夢いていた、あの、そう、おれの親父もおれのじいちゃんもおれの遺伝子のなかに残るすべてのおれ以前のおれが、いつかのその時代に、どこかで、絶対に出会っていたに違いないそれもある日の一瞬におれたちの脇を通り過ぎていったあの巨大な少女たちの歴史そのものだった、さゆはさゆは少女の魂そのものだった、さゆはさゆはこの國にもう何千年と男たちのまえを通り過ぎていったはずだった、なんてことだ、さゆはさゆは、すべての都市で存在し、まるで、この世界をかわいさで征服してゆくみたいだった、さゆに似ていると言われるあの巨乳の女の子も、さゆ似のアロマ女優も、さゆに似てなどいない!、第一回ミスピュアピュアの女の子もだ!、似ていないのだ!、さゆに似ている女の子はもっと自然に奇跡的に町のなかでまるでさゆから分裂したみたいにゆらゆらとまるで花の幽霊のようにただ、俺たちの脇を通り過ぎていったんだ!、ああ、さゆ、さゆ、そしてさゆはとうとう、それらの姉妹を討ち取ったのだ、さゆはさゆだけになる、さゆはさゆでしかない、さゆはこの世界に一人しかいない、さゆがさゆになるためにかわいさで呼吸をしたほとんどもっとも大事なその季節を我々はすべてではないにしろそのなにものにもかえがたい時間を目撃してきたのだ、さゆがさゆになる時間を、さゆというかわいい少女はこの世界でただ一人になった、そうだ、さゆは鏡のまえで自ら分裂してみせた、あの時、さゆが鏡に背を向け、扉をしめて、家に帰っていったあの時に、さゆりんはさゆの背中を見つめていただろう、さゆの分裂をさゆは葬った、さゆはさゆたちのお姫様になった、そうだ、あの幼女と呼ぶしかなかった町のなかに漂うあああのなんてかわいい女の子たちに名を宿したのはさゆだった、しかし、どうだ、彼女たちは誰一人として、そのかわいい顔を変顔で歪ませて自らを護ってはいない、ああ、さゆ、さゆ、さゆは自らのかわいさを自覚してしまったその時から、誰よりもかわいさと聖戦をしてきた、さゆはかわいいという恐怖も喜びとも虚しさとも戦ってきた、おれたちの言語が原始に戻る時、おれは定めよう、「かわいい」という言葉の意味を「さゆ」と、ああ、さゆ、さゆ、柳田國男はさゆの事を書いて死んでいっただろうか、さゆ、さゆ、さゆりんは変顔をしない、町中のさゆりんは変顔などしない、おれはさゆにとうとう出会えたのだ、ただ一人のさゆに、さゆが、幼いさゆが変顔をして下校していたあの時に、さゆはすべてのさゆりんにくちづけた、ほとんど孤高であるそのかわいさは、かわいいというさゆの孤独は、鏡に映るさゆりんの出現の他にさゆに心底安らぎを与える事はなかった、血を分けた姉妹も、血を分けずとも一緒になれた姉妹とも、さゆはさゆ以上のかわいさを発見などできないだろう、

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Dear Morning Musume。 君のキャワキャワをキャッチだぜ!