2011年4月21日木曜日

2011 春

苛立ちの原因は俺にあるはずだ。
彼女が踊り、歌い、君臨してみせたその表現の最中に俺が彼女に恋をしてしまったその瞬間からこの地獄はその苛立ちは約束されたんだ。

彼女がえらくつまらない事を口走ったり、くだらない感情の束である俺が避けたくてしょうがないマンガや、普通の人々の思想や生活や、あの時間潰しのなかに、彼女が降りてきてしまう事に苛立ってるのは、そのまま今の自分への苛立ちと変わりはない。

そうだ、彼女が表現者の女としてとんでもない領域で俺の目のまえで踊って歌っていたその時、俺もまさしく、彼女のその輝きを真に見つける事のできる唯一の勇者であったはずだ、彼女の凶暴な美に共犯してゆくように俺もその瞬間だけは知的昇華者として命を鼓動しはじめ、彼女をただ、そうだ、彼女をただ賛美するだけの野獣になれたはずだった、そこには愛するというあんな柔な感情もその物語も到底触れることのできない絶対的な美しい関係性のなかで俺は、彼女と見つめ合い、聖戦し共犯する事ができていたんだ、なんて事だろう、まるで乙女殉職してゆくかのように踊り歌う彼女は誰にも恋できずにただただその命の全貌で生きていた、その踊りと歌声に震撼する俺も彼女に恋すらできないままに彼女のなかに殉職できていたんだ、俺たちは互いに、踊る者としてそれを見つける者として最高の領域に達する事ができていたんだ。
それがまさしくリゾナントでのあの地球騎乗と、ララバイゲームでの。
それがまさしくリゾナントでのあの地球騎乗と、ララバイゲームでの。
それがまさしくリゾナントでのあの地球騎乗と、ララバイゲームでの。
それがまさしくリゾナントでのあの地球騎乗と、ララバイゲームでの。
それがまさしくリゾナントでのあの地球騎乗と、ララバイゲームでの。

ほらみろ、こうだ、こんなんだ、俺はもうこんなにまで落ちぶれたんだ、こんな簡単に纏め終わらせるつもりなんだこいつは。

貴様だけは許さない、はじめるぞ、己をしれ、真のおまえの洪水はこうだ。(3時08錯乱気性、後に正す、a,b,c,g,k並に離脱)

花瓶のなかで、フォーメーション、肉体の都市、悪役、女、感情のカオス、瞬間的に地上に根を生やす、ヒールから伸びる神経、神経で立つ、生の花の、ドライフラワーの、ひまわりは生えるところから自らを解き放つ事はできないが、彼女はまるで自らを摘みながら花束を作ることができているかのようだ、乙女の時間の同居、聳える森、木の移植、移植された木々、文明の実る木、感情の実る木、物語の実る木、それらがざわめく森のすべての木をなぎ倒し、その痕に、自らにはけして身の覚えのない花が混じる、その事で彼女が立てなくなる事はけしてない、存在しない花は彼女の動きのなかに出現しはじめ、彼女は身体が花束になって痕に残る、彼女の思考が文明的感情の方向を少しでも見つめていたとしても、それは結局は思考の話であって、かならずしも思考は表現そのものではないのだ、彼女が毎秒思考が感情に流される事はよくあることだ、乾くことのない色の血のように、とめどなくながれる動きだ、ダンスとは最早呼びたくはなくなってしまうその動きを、ダンス、乙女としてどう動くかを忘れてしまった悲しい身体がついに乙女の動きを発見し直すかのように、そもそも女は仕草を覚えさせられる事でその魂がはじまる事を許される、仕草がダンスの発端であるならその仕草まで奪われて忘れてしまう事が安らぎなのではないか、他人事で、柔で、意識の裏、肉体が指令された動きを行うなかでもしも彼女の肉体が完全に外部から指令された動きのなかで踊り終わってしまったのなら俺のなかになにも残りはしない、彼女がしでかすのは、肉体が内部から動きをもう一度取り戻すそのドキュメントなのだ、内部の感情がしでかすべきであり、外部の物語りがしでかすべきじゃない、「こうせよ」とダンスの譜面に書いてあったとしても彼女の肉体はその線をなぞりながら新たな線路をつくり出す、発明者の異図である動きをいつしか制圧するのは自分でもわからない偶発的な発明で身体を動かす事ができたときだ、踊るという事の乙女逸脱を示している、肉体の線路を新たに肉体の道作りで示してゆく、あとには子供がつづく、彼女たちの肉体の置かれているフォーメーション、個体が駅に、重要なのは彼女たちの肉体が自己完結できない不自由性のなかで躍動している事だ、「不自由」という呪いを探しついに討つ肉体の瞬間的なきらめきは不自由である事の呪いをはじめて解く事ができるのだ、ダンス的見解の正しさ、当初構成される、もしくは美的優劣の歪みが起こすその不安な感覚を示す体勢なのか、彼女は中心から前方に放たれる、この事が新たな道をダンスの道に、地上から自らのひまわりを摘み続けながら踊る、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

その瞬間の到達故に、俺は、その瞬間以外の彼女のすべてをどこかで憎むようになっていった。
許せないのだ、あんな踊りをしていた女が、ただのかわいい女で呼吸をしている事が、くだらない幸福の紙芝居に涙したと語るその声の不気味な暖かさに吐き気がするのだ、あの出っ歯に娘。の曲をなにか歌ってみろと言われて「おーうお おうーおーおーお」と鳴いてみせた彼女が、次第にこの世界の空気に失速してゆくのが許せないのだ、徐々に穏やかに人間的な鼓動を表現のなかに取り戻してゆき、あの狂気とも言える表現に青ざめて鎮火させてしまうのではと、俺は恐怖するんだ、ちょうど、彼女に恋した事で、普通の男なんていうあの文明去勢不正理性尊厳者になりたいといつしか望みはじめ、彼女を賛美するという発火点から驚愕の芸術的使命に立ち上ってゆく狼煙にさえなれていた俺が、こんなにも落ちぶれたように、とても、暖かい、つまらない、ただの女に、ワンピースの話を男たちとできる、この世界でもっともつまらない女に彼女が墜落してゆく、

彼女が娘。を卒業すると発表した時期を境にするまでもなく、まず最初に、あの完全なる関係性の約束を破ったのはこの俺だったのだ、そう、俺は彼女に恋をしちまった、いわゆるあの恋だ、道端に不整脈で散らばって蠢く石ころみたいにどこにでも存在するあの恋だ、おれがあんなにも恐ろしく踊る彼女にその恋ってやつをしでかしてしまったんだ、その瞬間だ、俺は聖なる力を保有するつがい者としての命を奪われ、とてもつまらないただの男になった、君の肉体に浮かぶ詩を読みとってやれる詩人でもなく、君の肉体と魂の全貌を書記する力もなくなって、ただの男になりさがっちまった、(深夜4分走り書き、明日以降追記膨大)

自己紹介

Dear Morning Musume。 君のキャワキャワをキャッチだぜ!