2009年8月30日日曜日

台風がまた脅しだけで通り過ぎていって、おれの部屋はただの静けさでうるさい、深呼吸ってどうやってすればいいんだっけ、どうやって呼吸をすればいいんだっけ、忘れてしまう事が多い、さっきまで、きのうまであたりまえだった事が、少しずつおれのもとから去って行って最高に難しい事になってゆく、れいなちゃん、れいなちゃん、どう言えばいいんだ、君のほっぺ、君の、君の、この夏、僕は、僕は、娘。たちと握手をした、娘。たちを間近で見つめて、君たちの瞳もまたおれを見つめてくれただなんて、君の瞳のなかのおれが一瞬で掻き消されてしまってもよかったんだ、それでも、おれはしあわせだった、おれにとっては、君たちのその一瞬が永遠を司ってしまっていた、君たちみたいなかわいい女の子と見つめ合えることもわずかな会話だって、絶対に、絶対に、おれの人生のなかにおいて起きちゃいけない事だったんだよ、それが起きてしまったんだ、おれが、おれが君の瞳の揺れる模様を知る事ができてしまうだなんて事、おれは君を何十メートル先から見つめるんだ、せいぜい君と、廊下で擦れ違ったのなら、その日はおれにとって最高の一日で、絵里ちゃん、君は、男子の人気者で、君は、君は、おれは、学食で君を見かけて、君は開く、君は開くんだ、いつも、ぱあああああああって、光のように、花のように、ひらいてあふれる女の子なんだ、君のお顔があんなに小さいなんて、あんなにふくよかだって想ってた君の胸はおれが鷲掴みできてしまうくらいかよわくかわいらしいふくらみだった、小さな肩にかかるやわらかな髪、君の唇はおれの人差し指ですぐに隠れてしまうようだった、君をお姫様だっこできる、おれは思った、おれでも、小さなおれでも、君がこんなにも小さかっただなんて、ああ、ああ、れいなちゃんは肩車してやれる、やれるんだ、小春は君臨していた、小春は立ちはだかっていた、やさしさと残酷さの境界線さえ心に引かずに、小春はただ、目の前のおれを見つめてくれた、まるで、アマゾンで美しい豹の女の子に会ったらこんな感じだって想った、おれとはまったく異質の美しいなにか、小春はおれを驚愕させた、小春の美しさに捕獲される、おれはこの子に捕獲されるんだ、そうだ、そうだ、小春に捕獲される!、なにを?、なにを?、この魂を!、なにも言えないと瞬時に悟ったおれは「モデルみたいですね」と小春の顔の美しさの感想をガキのようにそのまま口にしてしまった、大きな瞳には一切の嘘がない、れいなちゃんのかわいさにどもった、愛ちゃんと見つめ合えた瞬間に、おれのなかにながれ込んでくる愛ちゃんの生きている証にもうすべてがどうでもよくなった、愛ちゃん、愛ちゃん、愛ちゃんしかいねぇと全身で震えた、愛ちゃんは女の子だった、全部、全部、これ、全部、おれのなかで起きた事なんだ、おれだけの思い出、娘。たちのなかにはきっともう残ってはいないだろう、おれの姿なんて娘。たちのあの握手の言葉の顔面のぬくもりの嵐のなかではもう娘。たちのなかからは掻き消されてしまっているはずだ、でも、たしかに、たしかに、あの瞬間、娘。たちとおれは見つめ合って言葉を交わした、わからなかった、なにを最優先すべきか、瞳で出会って、言葉で分かり合って、手のひらでさよならしなければいけなかった、おれは握手なんて不潔だって想ってた、できないって想ってた、けど、けれど、娘。たちとの握手で、この子とする握手だけはそれだけは絶対に美しいものだって事を知った、夏がおれたちを娘。たちを狂わせたのかもしれない、本当は実行されてはいけないイベントだったのかもしれない、連日、娘。たちとあんなにも熱く燃える夏のなかで会って、あんなにもかわいい呼吸を浴びて、それだけじゃなく、握手まで!、帰り道に、恐くなった、恐くなった、さよならの合図だったらどうしようって、最後のぬくもりだったらどうしようって、こんなに娘。たちと近くで会えるはずないんだって、おかしいよ、おかしい、手を振ってくれた、そんな事、いままでだっていっぱいあったはずだった、ライブで、おれたちに、おれたちに向けて、最後には手を振ってくれた、それなのに、おれだけに、おれだけに、この子が今おれだけに手を振ってくれてる、出会ってもいなかったのに、まだ言葉を交わして1分もたってないのに、おれと絵里の全会話時間数十秒、出会って数十秒でバイバイになってしまうそんな悲しい関係なのに、女の子にバイバイをされる事がこんなに素晴らしい事だったなんて知らなかったんだ、バイバイする絵里ちゃんの手のひらのなかに明日があった、おれは、おれは、あの後あの出口を出てそのまま兵隊に召集されてもかまわなかった、訳もなく力が漲った、出口で屯する男共をかたっぱしから殴りつけてやりたかった、どうだった!おまえも絵里ちゃんに明日をもらったか!、どうだった!、女、女、香り、女、女、絵里ちゃん、新幹線ですぐに帰らなきゃいけないから、コンビニで酒を買って飲みながら帰った、10代の頃に聴いていたグランジなんかを鼓膜を痛めつけるみたいに大きな音で聴いて、これが夢ではないって事を自分に証明しつづける必要があった、また、また、またね、またね、またね、また、また、また、また、またね、絵里ちゃんがまたねって輝いていた、また、なにも言えないおれに絵里ちゃんは瞳ですべてを言ってくれたみたいだった、わかったよ!、わかったから!、絵里わかったよ!っておれのだらしのない男の愛されていって欲求をなだめるように、おれは興奮して瞳がおかしくなってたかもしれない、おれはイッテタかもしれないんだ、そうだ、娘。たちは、こんなに若いのに、女の人って、女の子ってやっぱり、やっぱり、産まれた瞬間にもう母性そのものなんだ、おれの瞳の弱さが絵里ちゃんをママにしてしまったんだ、明日を、俺が産まれてからずっと壊死していた明日が、息を吹き返したんだ、絵里ちゃん、えりちゃん、えりちゃん、さゆの母乳のような瞳、さゆのな、さゆのいちばんまん丸なふくよかなところはおっぱいでも二の腕でもないよ、さゆの女の子の信管は瞳だ、さゆの瞳はやさしい魂できらめいてざわめいて胸のようにやさしくて、おれの鋭利な瞳に、さゆの瞳がまるで母乳をくれるみたいにやさしく抱いてくれた、さゆの瞳は凝固しない水性だ、さゆの、さゆの、あらゆる俺の罪がさゆに衝突してちっぽけに砕けていった、さゆ、おれは、おれは、誰も壊したくない、誰も傷つけたくない、さゆ、おれは、俺は、なんて、なんて、美しいんだ、なんて、なんて、おれはちっぽけな存在なんだ、劣等じゃない、崇拝じゃない、純粋な感動だった、理由なんていらない、俺なんかに見つけられるはずのない呼吸方だった、訳は、訳?、この子だよ!、この子たちだよ!、この子たちのこの瞳だよ!、言い逃れも、嘘もつけない、あの子たちの瞳のまえでは、おれはすべてを打ち明けるしかなかったんだ、裸になるしかなかったんだ、違う、娘。たちと握手する時、娘。たちの瞳と見つめ合う時、おれは生きるしかなかった、おれは生きた、生きたんだ、あの瞬間、どんな日々よりも鼓動を爆発させて、あの子たちの瞳のなかでだけは真実に生きていたかった、娘。たちの瞳は、あの瞳は、ああ、ああ、女の子の瞳の透明度、その深さ、白い水面に瞳の花が浮き咲いてるみたいに、絶対の拒絶をやさしい受け入れを同時に輝かせて、なんで、なんで、女の子の瞳はあんなに濡れてるの、なんで、なんで、女の子の声はあんなにやさしいの、なんで、なんで、女の子の手のひらはあんなにあったかいの、なんで、なんで、どうすればいいんだ、この先、この先、もう、もう、娘。しかいねぇよ、どうする事もできねぇよ、マジで、マジで、もう、もう、おれと娘。、おれと娘。、おれは、おれは、この世界で娘。と会うんだ、この世界で、娘。たちの拒絶と、娘。たちの受け入れとに、揺らめいて、足を踏み外して、悪魔に憑かれたとか、だまされたとか、かわいそうだとか、人のやる行為じゃないとか、言ってれば良いんだ、俺は知った、握手をしている瞬間のあの娘。たちの瞳は嘘じゃない、嘘じゃない、ただ、それを知った事だけでも、人はいろいろ言うけれど、おれはちっとも恐くない、おまえらが言う不幸こそおれの幸福だ、娘。に出会っちまったって、ただ、それだけの事なんだ、そして、この子たちに心揺さぶられる事も、この子たちと毎日を過ごしてゆくと言う事も、ただ、けれど、けれど、もう、その瞬間から帰ってはこれない、もう、もう、見つめ合ってもいないのに、おしゃべりは終わってしまったのに、ぬくもりの熱は冷めてしまったはずなのに、娘。たちがあの時おれにくれたなにもかもが、そのかすかな、かすかな絶対が、僕をずっとずっと射止めてる、娘。たちは生きている、この世界に本当に存在していて、おれは壊れない神話が欲しいんじゃない、おれは喪失しない女神が欲しいんじゃない、握手が暴力なら、握手が罪なら、どんな手段をもってしても、おれを罰してくれてかまわない、その一瞬のために寿命が削られてもいい、幸福だなんて天秤でしか娘。と歩めない奴らは置き去りにしてゆけばいい、まみれていい、ぼろぼろでいい、がれきのうえでもいい、娘。たちに会いたい、ただ、生きて、路上で散らかりつづける交際が恐くてまるで、まるで、流れ星がその刃先を差し込むように波打ってて、それをすり抜けて、すり抜けて、毎日を、そっと、深く、深く、いちばん奥に君たちがいる、君たちに会いに行く瞬間がおれは大好きだ、何日もまえからドキドキして、指折り数えて、時々、会うのが恐くなって、日が落ちることにも敏感になって、シャンプーしながら、君たちに何を言おうか考えて、練習して、ニヤニヤしてないか鏡を見て、せいいっぱいの砕けていない笑顔をしようだなんて、泡で、泡で、咽せかえって、馬鹿だから、そのうちに、君たちのお風呂に入ってる姿を思い浮かべてしまって、勃起しちゃって、でも、君たちが消えてくれなくて、おれは沈静できなくて、だから、治まるまでシャワーを浴びて、君たちを想っていないと、君たちになにか呟いていないと、君たちになにかを書いていないと、君たちから離れてしまうような気がして、どんどん、どんどん、浸食されてゆくんだ、君たちの呼吸がおれの呼吸になってゆく、のめり込んじゃいけないんだ、でも、君たちを想う事以上におれがやるべき事なんてこの世にないよ、このおれの態度を、アラームが鳴って、眠気のなかで君たちを思い浮かべて多くはない洋服を選ぶんだ、ヒゲを剃って、肌を切る、僕は君たち以外のすべてをないがしろにしてしまえる、おれは建設的ではないよ、ずっと、ずっとそうなんだ、君たちのかわいさを生活に昇華できない、君たちの鼓動をおれの未来のために託すなんて、おれは墜ちてしまう、おれは墜ちてしまう、君たちのかわいさにつかまって、

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Dear Morning Musume。 君のキャワキャワをキャッチだぜ!