2009年8月3日月曜日

おれがおれにこう言った

悪いが、若造、おまえとおれの愛情を一緒にしないでくれ、吐き気がする、おれとおまえが彼女に一緒のものを見ているって?、馬鹿げてる、そもそも、おまえの見ているのは本当に彼女か?、それを疑った事は?、懲りないな、俺よりも若ぶった貴様の叫ぶ内容がもう自分には到底理解できない、貴様の女の子に向けた言葉なんて俺は一瞬たりとも信用しないし、同様の質だとも思った事がない、まるで違うものをみているかのようだ、おまえが、女の子によってどれだけ心臓を抉られただとか、不安で眠れないだとか、感激しただとか、肌に向けられる視線が糸を引くようで胸くそ悪いだとか、幸福だとか日常だとか永遠だとか夏だとか、そうやって、女の子を自分に連れ込むそのやり口が気に入らないんだ、建設的な呼吸を心がけるその純粋と名付けてもらった横暴な地団駄で!存在の証明の試験管で細胞分裂を永延にしてれば救われるまだ産声みたいな甲高いそのやり口が気にいらねぇんだ、明日はもっと美しい人間にって、少しでも、そうだ、そうやって、貴様は化けてゆく、己を統括してゆく、すべての器官と感情のうえに立とうとする、不愉快で不透明で不気味な自分のなかの操作も意識もできないそれらを貴様は飼い慣らすつもりだ、そうした淀みのない単色の思考を覚悟だの悟りだの生き返りだのと装飾する、狂気を判ったように頷いて、正義と道徳の混血児をあやして、不正だと、そうおれを裁くだろうよ、若さか、それだけだ、それしかない、それだけが貴様の救いなんだ、俺が馬鹿みたいに絶叫しながら話すのは、年老いてゆくおれと年老いてゆく女の子との話だ、別に、貴様の事などおれは気にしちゃいないし、おれはおまえの親でもなんでもない、若さや純粋さだけに牢獄している貴様とはおれは無関係だ、おれは貴様になど少しも興味などない、ただ、おまえのやり口が気にいらないんだ、おまえの論説はこうだ、娘。たちが、俺たちが、汚れながらもなお、どこかで大事な神経を麻痺させ気が狂ったかのように無理強いしながら生きながらえてるかのように、娘。たちがきょうを見ていないと?、くだらない、なんて貴様はくだらない、おまえは絵里ちゃんが新曲で「本物に」って歌ってるあの眼差しの力を見なかったのか?、あれが演技だって?、アイドルと言われてるその瞬間にだけの出来事だって?、ああ、なんておぞましい無様な魂だろう、おれの事はどうでもいいが、断言する、誰がどうほざこうが、どんな美しい季節を持ち出そうが、きょうという日に娘。でいる女の子たちこそがおれにとってはこの世界でもっとも美しい存在なのだ、若さや純粋さという貴様らにとってはこの世界でもっとも美しいものの価値観で彼女たちを語るそのやり口が気にいらねぇんだ、いいか、くそガキども、何も知らない事が美しいんじゃない、知ってしまってもなお、何も知らなかったその時のように瞳を輝かしてしまう女の子たちこそがこの世界でもっとも美しいんだ、貴様らは結局、罪を犯したくないだけなんだ、おれは違う、おれは共犯者を求めているんだ、おれは童話のなかで女の子たちと呼吸していたいんじゃない、おれはおとぎ話のなかで彼女たちに会いたいんじゃない、この世界の年月のなかでしっかりと呼吸をしてそれでもなお、生まれたばかりのように身体に命令できない、そんな女の子たちこそが愛おしいんだ、あらゆる暴力と、あらゆる黒い霧を浴びてもなおも、そうだ、消え入る事のできないその生命の微笑みこそが、なにものも、どんな出来事も、汚すことのできないあの瞳の透明さこそが、おれにとっては美しいんだ、貴様らが持ち出す処女という言葉の脆さはどうだ、貴様らが求めているものなんてこの世界にはない、生命が快楽に触れている瞬間なんてその生命が存在するまえからずっとつづいていることだろうが、彼女がこの世界に存在したその出発は快楽の出会いだろ、彼女の存在は性からはじまっているんだ、意識や願望を引き連れてはいない無自覚の快楽への接触など、幼少期に無意識に営んでる、純粋さなんてものをこの世界の理念で計りだそうなんてただのおこがましい遊びに過ぎないんだ、美しいと思えた女の処女膜だの思考のなかの性器が濡れてはいないかだの、そんな事でしか女の全容を語ろうとしない貴様らなど、コンビニの隅の人工的な性のプロットのテープをはがしていればいいんだ、この世界におれが存在する事も、貴様が存在する事も、そして、そんなおぞましい世界に娘。が一緒に存在してしまっている事も、すべてをひっくるめて受け入れてるつもりなのか、隣人の狂気が自分のものではないと?、おまえの手だけは汚れてはいないと?、おれたちが愛してしまった女の子たちにまつわる性も花も時もそのすべてを公に暴くような思考の純粋さと使命をおまえだけが保有していると持ち出すなら、そうだ、ずっと口を閉ざしていた誰もが黙っていたそうした大人たちの沈黙を真摯で聡明な!貴様の!純朴な魂とやらが!だらだらと叫びだすならな!、女の子と対峙する事の真相を持ち出すなら!、教えてやる、いいか、これはもっとも奥深くを覗き込んでいるおまえならわかっているだろうが、俺たちが愛している女の子たちのファンと名乗る輩のなかには、リアルな犯罪者だっているかもしれないんだ、純粋さ?、美しさ?、彼女たちを愛する事のその日々の純粋さ?、どこまでが純粋でどこまでが悪なのか、おまえにはわかると?、反吐が出る、うんざりだ、貴様らの青空みらいにぎらついた粗悪な純粋さにはもううんざりなんだよ、おれが、おれが、考えずに沈黙していたとでも思うか?、若造、若造ども、おまえはその手で彼女の動脈に触れた事はあるのか?、彼女の裸が、ただの布きれに覆われてる姿を目撃することが恐ろしいと?、その裸に無限の視線があびせられている事が恐ろしいと?、その構図のなかに、その関係性のなかに、自分ももろとも関わりを宛われるのが不愉快だと?、おまえには、彼女たちが布きれになることがこの世界ではもしかしたら、もっとも穏やかな防御であったのかもしれないという領域には奔らないのか?、あんなにも若く弱く輝き過ぎている彼女たちが美しくやさしいワンピースを纏って歩道を歩いている事とカメラという無限の視線の黒い霧に向けて裸に布きれひとつで立っている事とが天秤が壊れるくらいに矛盾しながらも同様の危険を隠し持ってしまっているって事もわからないのか、さゆが、さゆが、幼少期のさゆが、かわいい自分を護るために、下校途中にはそのかわいい顔を歪めて帰っていたという事実をおまえはさゆから聞いたのか?、それを聞いて、叫んだか?、さゆが何から身を護ったのか悟ったか?、己だ、ああ、おれだと、幼少期のさゆがかわいい顔を歪めてくれたおかげでおれは助かった、そしてさゆに出会えた、そうだよ、今、あんたが、おれのこの文章に唾を吐きかけたくなるように、おれの独白は、おれだけの、おれだけに作用する、おれは、おれはここで、おれと、彼女たちの話しかしていない、でも、おまえがおれではないってどう証明できる?、ただ、おれは、おまえら若者の、世界を、大人を、なにもかもをその涎掛けを束ねたペン先で懲らしめようとするやり口が気にいらねぇんだ、若さと純粋さはかならずしもおなじ魂に宿っているとは限らない、おれを罵倒する青年群の多くはおれ以上に腐敗してる、

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Dear Morning Musume。 君のキャワキャワをキャッチだぜ!