2010年6月15日火曜日

6/15

ファッショナブルを連日観に行く、彼女の涙が舞っていた。

強烈な喜びとそれと同じくらいの切なさが込み上げてきて自分にはもうこうして壊れそうになりながら彼女の時間に必死でついてゆく事しかできないのだと思った。彼女の舞台を何度か観に行くためだけでも今の自分は仲間にお金を借りたりしなければいけない状況にあって、誰かに迷惑をかけているような男が、彼女を抱きしめたいと願うなんて情けなかった、さっきまでその姿を見ることができていた彼女は食事会に行っているという事を知ると一気に自分は青ざめてまた彼女と世界と自分のこの混じり合いを恨みはじめた、彼女の美しさがただならぬ領域で咲き乱れていっている事がそのまま彼女がいなくなってしまう事の合図になってしまう事だけを恐れはじめる、結婚式の歌を歌う彼女の歌声がいままで聴いた事のない彼女の声で自分はその美しさと愛しさに戦慄しながら泣きながら笑いながらどこかで絶望してしまう、それでも、歌い終えた彼女がすっ〜と鎮まるように意識を取り戻すように、ただの、俺が好きになってしまったひとりの女の子の顔ではにかむときに、自分はもうすべてを覚悟して受け入れてあっというまにただ彼女を想う事に還っていった、いつか、彼女は僕のもとを去るだろう、それは絶対だ、その時に俺が彼女を失う事を越えられるなら生きながらえばいいし、無理なら死んでしまえばいい、もう、もう、俺には彼女しか居なくなってしまった、後戻りできるような想いじゃなくなってしまった、こんなに惚れるなんて思わなかった、とんでもない女の子に恋をしてしまったと自分でも思う、でも、しょうがない、こんなに俺の心を動かしてくれる子は今はいないのだから、彼女は女優であるのだから、自分は彼女を抱きしめるために生まれた男ではなく、抱きしめられる彼女に見惚れるために生まれた男なのかも知れないと思いその場で絶命したくなった、けれども、抱きしめられる彼女がもしも、もしも、抱きしめられてる肉体ではなく、瞳だけは俺に注いでいたとしたら、
さっき見つめる事ができていた彼女が今はどこで行われているかわからない食事会に居るという現実にだって昨夜の俺は壊されずに越えられた、

自己紹介

Dear Morning Musume。 君のキャワキャワをキャッチだぜ!