2009年4月26日日曜日

ジャニーズの男の子たち

僕はジャニーズが大好きだ。幼少期からずっと大好きだ。恥ずかしい告白だけど、ジャニーズに本気で入りたいと思った事だってあった。強烈なやさしさと憧れを抱いた。それはサッカーに出会った時と同じくらいの衝撃だった。中学でクラスの女子がジャニーズの話をしていた時、僕はそれに混ざってタッキーを讃えた、たぶん、鈴木あみの事なんかよりもタッキーの話をしてる方が多かった気がする、同性とか異性とかそういうの、僕にはわからなかった、僕は初潮を知ってる、中学一年になったばかりの時、まだ自慰行為もなにも知らない時、おしっこをしったら血が出てきたのだ、僕は怯えて、担任の先生に「ちんちんから血が出たー!」と言ってやさしく対処してもらった、その日の夕方に病院に行った、あの時、看護婦さんに触れられた時、僕は男になった気がする。歌番組で娘。が同世代のかわいい男の子たちジャニーズと共演する機会を真の当たりにした時、はじめてジャニーズが嫌いになった。けれど、僕は、SMAPもV6も嵐もKAT-TUNもNEWSもYa-Ya-yahも今だって好きだ。NEWSの手越くんは衝撃だった、嵐の二宮くんには敵わないと思った、岡田くんは永遠の憧れだ、赤西は新世代と言うか僕には理解できないと思っていたが、彼は、時折とても悲しい瞳をしてる、その瞳が美しいと思った、今は好きだ。Hey! Say! JUMPを少年クラブだろうか、なにかで知ったとき、その名の素晴らしさと少年たちの無垢な輝きに度肝を抜かれた、山田くんすげーなぁと思った、あの年頃の少年というのはあの年頃の少女よりもずっと純粋で無垢な魂だ、同い年の女子にかわいいと言われる恐怖はとても恐ろしい、親戚に会えば顔の事を言われる、自分が鏡のなかに自らを見つけ出すずっとまえに、少年たちは女たちに発見されてしまう、年上の女のやらしい目つきをまだ性が確定していない時から浴びてしまう、女子に姉に勝手に履歴書を送られる危険性もある、君は美しいと言われてなおも、その恐怖を超えて、その美しさのなかで戦う勇気を持っている少年がジャニーズになれる。

草彅くんが泥酔して警察に保護された事を知った時、自分はとてもショックを覚えた、少し笑ったあとでただ悲しくなった。
草彅くんは夜の公園の芝生のうえで裸でなにかを叫んでいたようだった、僕はその光景を思い浮かべた時、裸になって叫ぶ草彅くんが裸の少年に見えた。ジャニーズは時折、泥酔しては叫んでしまう子が現れるが、僕にはその叫びが彼ひとりだけのものだとは思えない、なにか、少年たちの叫びに聞こえるのだ、シンゴと叫び呼んでいたあのとき草彅くんはきっと何歳でもなかった、罰を受ける事はあたりまえの事だ、大人として恥ずかしい事をしたという事に間違いはない、けれど、この世界が裸になる事への罰や泥酔する事への罰則を遂行するためだけに存在しているのだとしたなんてくそつまらない世界だろうと思う、SMAPって存在は偉大だ、僕が生きることに意識を持ち始めたときからきょうまでずっと存在している、SMAPの曲を僕は未だに聴いている、辻ちゃんに恋をしていた時にいちばん聴いていたのは「はじめての夏」かも知れない、SMAPは娘。と番組に出ることも多かったし、辻ちゃんが「SHAKE」が好きだと知った時はとてもうれしかった。SMAPはある数曲では女の子の欲望の汚さを歌ってみせた事だってある、あの時の、男の純粋さの迸りが僕は大好きだった。キムタクに坊主、女には気をつけろよ、と言われてる気がした。

「夜空ノムコウ」が発表された時は、僕はまだぜんぜん子供で、「あれから」なんてものの存在にすら気づいてはいなかった。
だから、なんか、大人になってしまった男の子たちの悲しさだけが漂っているように思えて、嫌な気分になって、嫌いだと思った。
いつしか、夜空ノムコウを良く聴くようになっていた、僕は冒頭の、少年が少女と誰もいない夜の公園に忍び込む描写が大好きだ、
僕は夜空ノムコウを聴きながら何度も女の子の手を握った、草彅くんの事件のあとに聴いた「夜空ノムコウ」にはそれまでのものとは違っていた、冒頭に歌われる描写が、あの夜の草彅くんに重なって響いた、どこに帰ればいいのかさえわからない少年は夜の公園に忍び込む、
ガスヴァンサンとの映画のなかの少年はただひたすらに学校を道を街を彷徨い歩く、どこかに身を置いたとしても少年たちはずっと彷徨い続けてる、スケードボードで壁を上る時この世界を彷徨う事から抜け出せそうなどこかへ行けるような気がした、おれは部屋で泥酔して娘。の名を叫ぶ、唸るように叫ぶ、AVで自慰をして、少年ではなくなった肉体に縛られ、純粋ではなくなった魂に首根っこを絞められて、僕は裸になって草むらで叫びたかった、草彅くんはあの頃の少年たちのかわりに叫んでくれたんだ、僕らは大人になるしかなかった、
少年は大人になるしかなかった、僕は草彅くんをより強く信じるだろう、シンゴと叫んだ草彅くんが居るSMAPを信じるだろう、僕はジャニーズが大好きだ、少年たちが、少年だった大人たちが、彼らが大好きだ。

自己紹介

Dear Morning Musume。 君のキャワキャワをキャッチだぜ!