さゆえりふぉんれいな
「ぼくたちの夏よ、さようなら」
この夏の光の尾が冬に掻き消されてしまうその寸前の最後の最後のその瞬間まで、夏のなかに居た娘。は絵里ちゃんだった。
6期がまるで卒業旅行のように、仕事ではあるにも関わらずどこまでも幸福そうに沖縄に撮影しに行ったその姿を俺たちはさゆのブログ更新でれいなちゃんのブログ更新で知ることができた。
そして、さゆとれいなちゃんは絵里ちゃんよりも先に東京に帰った、娘。首都に、娘。たちの街に。
さゆは言った、沖縄に残った絵里に何度もメールを送ったけど返事がないのだと。
マネージャーから送られた絵里ちゃんの写真をさゆはブログに載せる、うれしそうに、うれしそうに。
れいなちゃんは塩味のチョコレートを絵里にもらったって、うれしそうに、うれしそうに。
沖縄にひとり残った絵里ちゃんが撮影を終え、東京に帰るその時の姿をマネージャーさんが深夜にアップしたようだ。
俺はそれをさっき見た。
「沖縄、ありがとう。
の、写真。えりりん。
ポイントは右手の、まくらだそうで。。待ち受けにでも!笑。
#morningmusume 。 」
「ポイントは右手の、まくらだそうで。。」
絵里ちゃんはどんな口調で、どんなお顔で、その言葉を放ったのだろうか。
手のひらではなく、絵里ちゃんはあのピンクの、ピンクのまくらで、いつも娘。として旅するその時にはかならず連れていたピンクのまくらで、この夏にさよならをしたようだった。
絵里ちゃんは後ろを向いているから、その表情が見えなかった。
さよならする絵里ちゃんの後ろ姿、絵里ちゃんのお顔は見えなかった。
「ポイントは右手の、まくらだそうで。。」
「アデュー・フィリピーヌのラストみたいだ。絵里ちゃん…」
秋を通り越して冬になってしまった東京に絵里ちゃんは帰ってきて、きょう、写真集の握手会を行う。
俺はそこに行かないし、絵里ちゃんに、「絵里ちゃんはずっと俺のミスキャンパスでした」、その言葉も言ってあげられない。
どうか、どうか、絵里ちゃんを愛する人々よ、絵里ちゃんに優しい言葉を、絵里ちゃんにぬくもりを、絵里ちゃんに愛情を。
絵里ちゃんが東京に帰って来た。
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自己紹介
- phrase
- Dear Morning Musume。 君のキャワキャワをキャッチだぜ!