2010年7月20日火曜日

7/20 会えない

三日後

あの日、微塵も緊迫していない腕の肌に見覚えのない赤い斑点状の発疹が出ていたのを知ったのは彼女たちに会うから服を着たからで、顔をまじまじと見つめたからだ、やはり俺は、彼女たちに会わなければ髭も剃らないような男なのだ、どこにも外に出ずに、一日が終わる、穏やかに終わってゆくように、赤い斑点、それだってもう今ではほとんど消えかけてしまって、欲情する事もあまりないこの肉体に鼓動を感じる事ができるのは、痛む膀胱と中心から少しだけ左の胸らへんで彼女の面影がずっと騒いでる、見つめ合ったと思い込む、その彼女の瞳だけしか記憶にない、


小癪に分別のある関節のダイナミズムなど紙先のナイフのように不定だ

三日まえ

握手をしたあとはいつも自分の手のひらの匂いを嗅ぐ、今まで一度だって娘。たちの残り香が通った事などなかったが、今回は俺の香水でもない女物の香りが手のひらから通った、娘。の誰かがなにかをつけていたのだと思う、はじめは彼女で、お別れが絵里ちゃん、その合間に愛しい娘。たちが並んでいた、乙女に瞳で総攻撃されるかのように娘。たちと見つめ合って一言交わした、たった数十秒まえの事なのに思い出せる事よりも思い出せない事の方が多かった、見つめ合ってお話した瞬間に彼女たちのその反応の仕草によってすべてが掻き消されてもう跡形もなく彼女たちと俺とのあの伸ばした腕の距離の透き間のなかですべてが蒸発してしまったかのようだった、それでも、覚えていることは無限にあった、言葉にできない無限が、あいつも彼女は浪費癖があるらしいって話しを飲み会で聞いた瞬間に、俺の顔は痙攣でもしながら「無理だ。。。」と死んだのだろうか、Dさんはとっさに「いや、恋をすれば彼女だって変わるんですよ、ある瞬間にリンリンに「なんで買わないんですか?」って言われたりするんですよ」等と言ってくれたのですが、俺はそうした彼女の未来に、いつかそうした仕草をする彼女をDさんの言葉から想像するだけで胸が痛くなったのだ、とっさに俺は彼女のファッショナブルでのファッションを思い浮かべた、別段高額でもない普通の女子大生たちが買えるような国内ブランドのTシャツワンピースにコンバースのシューズを合わせている彼女を、俺はとてつもなく愛しいと思った、国内ブランドの展示会に呼ばれてしまってその場で購入する彼女は、それを着る、いつか見た事のある服を、何回も同じ服を着て娘。たちのブログに何日もの間に現れるのだ、俺は彼女は服を一度着たら着ないだろうとさえ思っていた、それどころか、買ったのに着てない服がクローゼットにいっぱいあると彼女が話していたから、彼女は着るという行為よりも買うという行為に取り憑かれているのだと、だから、大してしかし、紛れもなく、今日、誰かのブログに映るだろうという事を知らない彼女は普段からそうした服を着ているのだ、酔った席で「いや、彼女は絶対にもっとハイブランドのものだって買っているはずだ、ただ、そうした服やバッグやアクセをしている姿を見せてはくれないだけだ」等と口走る事もあった、K-popばかりの話ししかしない彼女を「くだらない、まったくもってくだらない」等と愚痴を零してはみるが、メイキングで彼女が踊ってみせて遊んだ瞳でこちらに微笑んでいるそのダンスもまたK-popのマネをして遊んでいるという事実さえ知らないのだ、その女が好きなものが彼女を浸食してゆくというイメージは完全に間違っている、というのは、彼女があらゆる夢中を砕いて自分のものにしてしまうという事態は起こりえるが、女がなにかのイメージに浸食されるという事態は起こらない、彼女というのは膨大なあらゆるイメージを砕き踊って歌っているように思えた、証拠にだ、貴様らが掲示板で彼女がk-popに夢中であるから彼女のパフォーマンスがk-popの女たちよりも劣っているだとかどうとか言う話しをしている最中に彼女は、k-pop軍団の軍隊とでも言いたくなるようなスキルマッショなダンスとは無縁の、力を肉体を魂を穏やかに鎮めて合気道のようにあらゆる暴力的な肉体の発火間接に点火するような肉体の烈火ではなく灯火のような絶対的な強さで灯る火として彼女は踊る事を選んでいる、たぶん、彼女のこの余裕の肉体の動きはなにかの到達なのだ、娘。イベントでなぜか「青」と書いてあるトレーディング生写真の彼女の憎たらしい目つきが忘れられない、なぜ、こんな目つきをする女を俺は愛しているのか、まったく見覚えがない、

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Dear Morning Musume。 君のキャワキャワをキャッチだぜ!